ひかりちゃんの悲観的絵日記

絵日記要素はあるかもしれないしないかもしれない。

明日への不安を鎮める方法

 明日とか未来のことが不安で眠れないときってありますよね。今日はそういうときに気持ちを落ち着ける方法を紹介します。

 まず、過去の自分を他人と思うトレーニングをしましょう。遠い過去のことを思い出してください。たとえば〈幼少期にハマっていたけれど今となっては何が面白かったのか分からない遊び〉を思い出してください。そして、「あの頃の自分と今の自分が同じ人間とは思えないな~」という思いを強くしてください。次に、「でもこれって程度の差でしかないのでは?」と思ってください。それで、もうちょっと近い過去のことを思い出してください。さっきよりはもう少し過去の自分に共感できるようになったと思いますが、「それでも基本的には過去の自分を他人とみなせるなー」と思ってください。この作業をごく近い過去、たとえばさっきの夕飯時くらいまで続けてください。

 過去の自分と距離をとった後は、「結局過去の自分と今の自分の同一性って今の私が作り出してるだけなんだよね」と思ってください。自分はそれぞれの時点にバラバラに存在してるだけで、それらを取りまとめてひとつにしているのは今の自分だという思いを強くしてください。「すると過去のこととか割とどうでもいいな」という気分になってください。あなたの過去を憶えている他人はいるので、他人はあなたの過去の行いを多少気にしますが、過去の自分に属することを今のあなたにも帰属させているのはあなた自身なので、あなたがその結び付け力を弱めれば過去はある程度突き離せます。

 以上の操作ができたら、今度はそれを未来に適用しましょう。過去の自分もこうして他人になってきたのだから、今の自分も未来の自分に対して他人になるだろうという方向に考えてください。予定的に明日にはつらいことがあると分かっているとしても、「どうせ苦しむのは自分じゃないし」と思ってください。今の自分はそのうち消えます。苦しいことは明日の自分が引き受け、明日の自分と今の自分に同一性があるにしても、それは明日の自分が勝手に作っているだけです。そういうわけで、人に仕事を任せるようなつもりで、「知-らね」と思って寝てください。