ひかりちゃんの悲観的絵日記

絵日記要素はあるかもしれないしないかもしれない。

古代文明・宇宙・生命

 定期的に、「古代文明・宇宙・生命」みたいなテーマでネットサーフィンをしたくなることがあります。具体的には、「ピラミッドはどうやって造られたのか?」とか「生命の起源は宇宙からやってきた」とか、そういう話を読みたくなります。Wikipedia「世界最古の一覧」を見たりもしますね。要は『ムー』に載っていそうな話が好きなのです。若干オカルト趣味が入っています。

 ただ、オカルトといっても、あまりにぶっ飛んだ話は好みません。科学的世界観とギリギリ矛盾しないけど、オカルト好きの人たちでも楽しめそうな微妙なラインの話が好きです。たとえば、『聖書』におけるソドムとゴモラの伝説ってありますよね。退廃の罪ゆえに天からの硫黄と火によって神に滅ぼされたという都市の話です。Wikipedia「ソドムとゴモラ」記事の一節によると、この「天からの硫黄と火」が、地球に落下した小惑星が空中で爆発した結果生じた隕石雨だという説があるとのことです。この説に関しては様々な傍証があり、それなりに科学的にサポートされているそうです。こういうノリの「『聖書』の伝説は本当だった!」みたいな話はかなり好きです。

 もうひとつ紹介しておくと、黒海大洪水説というのがあります。現在の黒海は内海です。ところがこの説によれば、黒海はかつて淡水湖でした。それが前5600年ごろに海面上昇の影響で地中海の水が現在のボスポラス海峡を越えて溢れ、黒海は海水で満たされた結果、今のような海になったというのです。で、場所や時期的にこれがノアの洪水伝説の起源ではないかという推測があります。洪水伝説の起源については様々な説がありますが、これは割とありそうな話で個人的には好きな話です。これだと世界の他の場所の洪水伝説は説明できず、地球規模の大洪水があったという説のようなインパクトはありませんが、その点の地味さがいい感じのバランスになっていると思います。

 あと最近テレビで聞いたのですが、ウイルスが私たちの身体に侵入する仕方と、精子卵子に侵入する仕方が似ているらしく、どちらかがどちらかを模倣したのではないかという話があるそうです。たしかその専門家?は「ニワトリが先か卵が先かみたいな話になる」と言っていて、どっちが先かは分からないということでしたが、模倣みたいな関係が本当にあるのだとしたらかなり面白い話です。人間の進化をウイルスが支えてきたみたいな話になるともっとすごいですね。

 このあたりの趣味は、人々が芸能界のゴシップを楽しむ感覚に似ていると思います。宇宙ゴシップみたいな感じです。政治とかCOVID-19とかについてこの種の楽しみを見出してしまうと陰謀論にハマりそうで危険だと思うのですが、「古代文明・宇宙・生命」だったらさしあたり無害だろうという気がしています。ただ、一歩間違えればということもあるので、『視霊者の夢』を書いたカントのように、自分にオカルト好きの気質があることを認めつつ、絶えず自己批判をしていかねばならないのかもしれません。